国民のため、日本ための国家IT戦略を構築し実現します。
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はじめに

1.インフラ重視のe-Japan戦略では国民は何も得られない

2.地域格差は民間に任せていても埋まらない。地方は道路でなく、BBをどうするかの方が問題である

3.心豊かなIT国家

4.ITが及ぼす経済構造の変化

5.IT国家日本を考える
  はじめに
 

 日本独自のIPネットワークの社会基盤を再構築します。そのために、IPVer6の普及を支持するとともに、世界に先駆けて、Ver6ベースの次世代インターネット社会(ユビキタス社会)を構築し、現在のネット社会の良い点はより進化させ、悪い点は可能な限りこれを駆逐します。インフラは、世界的に見てもブロードバンド普及率が急激に増加しております。これを政府や総務省は自画自賛しておりますが、民間の競争激化により普及が加速したに過ぎません。つまり、民間企業の激しいシェア争いが、ブロードバンドの普及に唯一貢献しているのであり、この点についてはNTTが独占状態だったラストワンマイルを崩した事に今日があるという意味で、競争を促進した政府や総務省の方針、並びに激しく競争するISPやCATVの経営努力は評価に値します。しかし、一方で、民間企業の競争原理では人口密度の多い都市部やその周辺の人々はブロードバンドを享受出来ても、地方、過疎地においては光、DSL,CATV等が利用できず、結果、ブロードバンドの恩恵を得ないというインフラベースでの「デジタルデバイド」、「ブロードバンドデバイド」というべき状況になりつつあります。この是正は早急に必要です。地方行政は、道路やダムにこれ以上予算をかけるのでは無く、こうした情報基盤整備をもっと積極的に行わないと、将来、社会基盤が何も無い地域という事になりかねないと思います。

 全ての地域に高速ネットワークを整備する前提の上で、コミュニケーションとアプリケーションを社会生活により即したものに変化させる必要があります。いつまでもパソコンでコミュニケーションやサービスを得るのではなく、その目的にあわせて、或いはその使う人に合わせて、必要な情報端末を選択出来るようにしなければなりません。人間がデバイスに合わせるのではなく、デバイスが人間に合わせる必要があります。次世代ネットワークは、ひとつひとつの端末をネットワークを通して制御出来るようになります。例えば青森県にいるおばあちゃんが今朝何時に起きたか電気ポットを通してわかったり、お母さんが忙しくてスーパーに行けなくても、冷蔵庫が自動的にスーパーに食品を発注するという時代になるわけですが、そのためには、全てを民間の競争に託すのでなく、どういうデザインでどういうルールでこうしたユビキタスネットワークの基盤を整備するかは、ある程度、国全体でデザインする必要があると思います。例えば、道路がそれを工事した事業者ごとに制限速度や車線は右を走るのか左を走るのか等のルールがまちまちだったら、安心して車を運転する事は出来ません。道路には国が決めた交通ルールがあり、そのルールに基づいて、人も車も道路を利用しています。車は、一定の安全等を示したルールの中でメーカーは競争し、よりよい自動車を激しい競争の中で生産しています。私は、早くこのルールを整備して、企業がこのユビキタスネットワーク社会に参入したいと思うような法的、政策的基盤の整備を行わねばならないと考えています。

 また現状のインターネットでも十分便利な世の中です。多くの人がパソコン教室に通い、メールやホームページの利用方法を学び、今晩も何処かのホームページにアクセスしています。そういう私も、インターネットのおかげで見ず知らずの多くの皆様に支援され、こうして国会議員を目指しているわけです。しかし、同時にインターネットは「見たくも無い情報」、「読みたくも無い情報」、「見せてはならない情報」、「読ませたくない情報」が無秩序に膨大に存在し、これを制御出来する事は不可能です。無法地帯といってもよい状況です。昨今、「ITリテラシーの教育」等といって、子供たちに必要な情報を選別する力を教育しようという動きがあります。それは大変結構な事ですが、例えは悪いのですが、あなたの自宅の隣にラブホテルが出来たらどうしますか?ソープランドでもよいです。キャバクラでもよいです。そしてあなたには、小学生の子供がいます。「お父さん(お母さん)、隣の建物ってなんなのかな?おもしろそうなので一緒に連れて行って。」と言われたらどうしますか?ITリテラシーとは、「そういう質問をしていいのか悪いのか見極める力」と同義です。それは、子供 達にとって無理がありますし、もともとそのようなリテラシー等、成し得る事が出来るのかとても疑問です。つまり、子供達に情報選別の力をつけさせる事はとても大切な事ですが、その前に大人が大人として当たり前の 「社会ルールを作る」という努力をしないで、子供達にそれを押し付けてよいものでしょうか?

 現在のインターネットには明らかにそういう問題が厳然として存在します。私は、ラブホテル、ソープランド、キャバクラというビジネスがいけないといっているわけではありません。 青少年に見せたくない情報が氾濫しているという以外にも、著作権を無視した違法コピーの問題、薬物販売の問題等、インターネットは様々な問題を含んでおり、こうした問題の解決のために、ルール作りが求められています。一般道路を時速100キロで走ってはいけないように、インターネット環境の中に、一定のルールを設けておく必要があると考えるのは当然の事と考えています。私は、何故現職の国会議員が誰一人としてこうした問題を真剣に解決しようとしないのか不思議でなりません。

 以上のように、現在、将来のIT戦略を考えるとき、必ず思うのが、ルールの不在です。ITの進化、特に「技術の進歩」と「価格の低下」という進化の二大原則を促進したのは、民間企業の熾烈な競争によるものです。民間の競争を促進するには、規制はこれを阻害するように受け取られますが、「規制」と「ルール」は違います。ルールが無いと市場は生まれません。 ルールとは、対象を定義するものです。市場とは定義されるものです。定義された市場が無いと企業は参入しません。多くの企業が参入しないと、競争が生まれません。競争が生まれないと進化がありません。進化が無い国家は滅びます。

 インターネットの現在の問題も、将来のユビキタスネットワークの問題も、現在の我が国に問題の解決や、進化を促進するルールが全くありません。全くそうした法整備が成されておりません。戦後、加工貿易という工業社会を基盤に成長した我が国は、その役目をアジア(特に中国)に譲り渡し、我が国は次の情報社会に先人を切って移行しなければなりません。そのためには、どの国よりも先に現在の問題を解決し、どの国よりも先に新たな情報社会を形成しなければ、我が国はどんどん衰退し、滅びゆく国となってしまいます。私は、既存のインターネットのあらゆる問題を解決し、来るべき次世代情報社会を基盤とした新たな日本国家を形成するために、あらゆる努力を行ってまいりたいと切に考えるところであります。

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