2002-11-01
コンテンツの出発点、上品ではないところにある日本の現状

光ファイバー伸び悩み、やっと10万回線
政府の推進している「e―Japan」重点計画の予測(世帯数
ベースで2002年度末97万世帯)を大きく下回るペース。当
たり前だ。誰があんなものを必要とするのか。よほどの通信マニ
アか、専門家か、企業団体、行政機関などのはず。

光ファイバーは物の輸送にたとえると、ジェット旅客機に当た
る。全国津々浦々にジェット機を飛ばすことは果たして便利なこ
となのだろうか。飛行機はなければ困る。しかし、別に新幹線で
移動が可能な区間であればそこは新幹線をメインインフラとすれ
ばよいし、鈍行の方が結果的に便利だと言う場合の方が多い。東
京から名古屋へ行くのに、羽田から千歳へ行き、名古屋へ行く人
はいない。

政府のe―Japan構想
の最大の欠点はインフラありきの発想である。別に高速でなくて
もいいところはdslでやればいいし、無線の方が効率の良い場所に
ついては無線インフラを充実させればよい。逆に、岐阜県や、長
野県などの山岳地帯は、雷が起きやすいから無線は駄目で、ほか
のインフラをチョイスするという発想がない。CATVなども含め、
今あるインフラを利用し、そこへどんな情報を流したらよいの
か、その法的整備はどうするのかという議論が皆無である。

各家庭に電電公社が引いた電話線と言うメタル線があるわけであ
るから、今更各家庭に光が必要になるはずがない。当然、光ファ
イバーにこしたことはないが、インフラ的にはdslで十分なのであ
る。

同じように、道路族のインフラ整備発想も科学的でない。たとえ
ば稚内から岡山の津山まで物を運ぶといった場合、様々なインフ
ラを使うはずだ。適材適所のインフラを利用した場合の経済効果
というものが基本となり、この道路は必要か否かを判断するもの
の筈だが、そういった印象は薄い。作れば経済効果があるという
通り一遍等の、点に止まる面への展開力のない議論となってい
る。

そして、e―Japan構想のもう一つの欠点は、インフラはコ
ンテンツに左右されると言う点を見落としていること。良い事例
がある。あの有名なベータvsVHS戦争である。画質は良いが価格
の高いベータ。価格が安いが、画質は悪いVHS。何故VHSが勝利し
たかは、そのソフトの多さに存在した。これは、読者なら既にご
存知であろう。西田敏行演ずる「陽はまた昇る」のモデルとなっ
た話である。しかし、実はこの裏で驚くべきコンテンツ競争があ
ったことを世間は余りご存知ではない。

断っておくが真面目な話。民主党総支部長として真面目な話であ
ることを断っておくので、茶化さないで頂きたい。(^_^.)
 ・・・・・・・・・そう言えば、裏ビデオとはすべてがVHSだったはずで
ある。「洗濯屋◎○ちゃん」「●×△■シリーズ」などは、当時
コンテンツ中のコンテンツであったのだ。画像などに拘る意味は
ない。要は「安くて」「見えれば」良いわけで、ベータである必
要がない。「ソフトの充実」とは聞こえが良いが、裏ビデオとい
う裏戦略が存在した、か、どうかは知らないが、結果としてVHSの
勝利に最大最高に貢献したものであると分析している。

それを証拠に、今日に至ってインターネット上で、最も収益が上
がるのは、アダルトサイトである。この辺りは以前記したことが
ある。光ファイバーを引いて実は子供には見せたくないエロ動画
を見ているのかもしれない。

何が言いたいのかというと、人間の欲望というものは、e―Ja
pan構想机上で考えている方々の予想に反して、実は余りお上
品でないところが出発点になっている現状がある。これに法の網
をかぶせ規制する。一方で、インターネット上ではもっと優良な
知的なコンテンツがあるはずである。インターネットとはアダル
トを見るための道具ではないはずである。こんな状況だから、何
時までたっても我国は情報立国として認められないのである。

私はJapan Broud Band Association (以下、JBBA)を通して、情報
社会に我国が真の情報立国になるためのコンテンツ探しと、法整
備に全力を傾けたいと思っている。JBBAは来年4月に設立の予定
である。

そう言えば、飛行機も新幹線より安くなっている。光ファイバー
も同じ道を辿るのだろうか。

明日は教育問題を取り上げる。