2002-11-21
真実は既に足元にたくさん存在する

50円換算にして額面割れが瞬間発生。「市場は我々を正確に認識
していない」との、負け惜しみを発する銀行幹部。市場をも敵に
して何とする?もうやけくそとも取れる発言にあいた口が塞がら
ない。持株解消の流れの中、どうやって自己資本を高めていくの
か。優先株を普通株に転換するにしても期間的にすぐに実行は無
理、公的資金導入する場合、またまた湧いて出てくるであろう抵
抗勢力。かといって、破綻宣言をして、100%国有化もその後の処
理が危うい。

某金融アナリスト曰く「竹中大臣はガン患者に薬漬けにし、体力
をつけさせるべく栄養を全く与えていない。この状態で外科手術
をすれば、患者は確実に死に至る、無謀だ」と評論するが、で
は、どのような方策が考えられるかとは言及しない。解決策はあ
るのだろうが、要はそれを断言することが怖いのだ。

先日出席したあるタウンミーティング上では、「明確な経済政策
はない、やるだけ」との意見が多かった。無責任だと糾弾される
かもしれないが、このまま座して死を待つか、戦うか、二つに一
つ。何をすればいいのかそれを国民に示するのが政治家だろうと
言われる立場ではあるが、それは、銀行経営者の逃げ口上と同じ
事と言わせて頂く。国民一人一人が自分のフィールドで国家を認
識し、国民生活の中で、節約し、危機感をもち、耐えるなかで、
這い上がる方法を持ち寄って提案する。情けないがそういう段階
にきていると思う。取るべき道は既に決定している。

翻って、北朝鮮元工作員と見られる青山氏を民主党が事情聴取し
たが、引き出された情報は既に様々なところに出回っていた。
我々国民の一番よろしくないところは、既に情報はあちらこちら
に存在するのに、真実として認めないところだ。とりあえず公に
信用性があるだろうとされているところが発表すると、やっと信
じる。よくニュースで、送電線が切断されたとか、鉄塔のボルト
のネジが緩められていたという事件があるが、あれは工作員の
「訓練」という見方も既に存在する。

旧サイトの推奨書籍コーナーで紹介した「黒い蛇の遺言状」(張竜雲/著、
小学館文庫、発行年月1999年11月)のご一読をお薦めする。確証は
ないが、すべてが納得いってしまう。外務省は青山氏から情報提
供を受けていたと発言していたが、それすら別に不思議なことで
はない。ソビエト崩壊の冷戦後は北の工作員が5000人ほど日本に
移動してきたという情報すら当時あったのだ。問題はそういった
情報を取るだけとって、役に立たせなかったというところに問題
がある。紹介書籍にしても、1999年に著者が命を賭けて執筆した
ものなのである。

金融問題にせよ、北朝鮮問題にせよ、情報は既にたくさん足元に
転がっている。それらの中から、何が真実らしきものかを認識し
て、読む。これが、情報を読むということに他ならない。現実に
起こってしまってから気付くのでは科学的とはいえない。ただ、
誰もが気付いてはいるはずで、実行するのが怖いのだ。自分が言
い出しっぺになることが怖いのだ。