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| 2002-12-03 |
| あれもこれも、おかしいと思わないか? |
「当たり前にそこに存在するもの」が麻痺させているもの、それは、 「おかしいと疑問に思う気持ち」。 ババーンと行っちゃいましょうぉ、ババンババンバンバーン。旅行へ行 くためと言ってキャッシング。寿司喰いてぇなぁと言って、キャッシン グ。ギターが欲しいからと言って、キャッシング。デートの予算がない からと言ってキャッシング。我国はキャッシング天国である。付け加え れば、返せなくなったら自己破産をすればよいと安易に考えている若者 が多い。前年度対比で、自己破産が40%の勢いで増えている。アコムの 女の子の笑顔は確かに可愛いが、この笑顔に騙される利用者が後を絶た ないとなると、悪魔の微笑にも見えてしまう。しかし、強ち消費者金融 を責められない。借りる人間がいて、彼等が返さないのだから。消費者 金融業界、先日の決算においても、軒並み苦しい結果を強いられた。あ の金利をしても、業績悪化の勢いを止められない。 これを国民のモラルハザードと言わずして何という?国民意識にモラル ハザードが蔓延すれば、私などが銀行の金融行政のあり方を問うてもそ れすら通用しなくなるかも知れぬ。買いたいものがあるが予算がないの ならば、貯めて買えっ。寿司を喰いたいが持ち合わせがなかったら、牛 丼で我慢しろっ。借りた金は返す、貸した金は回収する。これを運営さ せる環境が、正しい金融行政のあり方である。金融機関だけでなく、国 民も反省せよっ。 あのコマーシャル、おかしいだろっ、絶対っ。当たり前に存在するから その感覚が麻痺しているのである。 12月1日、東京都立川市である講演会が中止になった。同市在住、在勤 の中国人たちの中止申し入れに対し、混乱を恐れた民間の主催者団体側 が応じたためだ。私が心から尊敬する、台湾独立運動家、台湾国策顧 問、金美齢先生の講演だった。明らかに反金美齢派の画策である。彼等 の気持ちは良く分かる。立場違えば、意見も違う。 「意見の違う世の中こそ正常な世の中」とは、私の口癖であるが、やは り一党独裁軍国主義国家にはその意味がわからないのであろう。これは 明らかに言論弾圧であり、民主主義の原点であるこの基本原則を無視し た行為だ。と、同時に、主催者側もそれを無視したと言える。言論の自 由が当たり前のように与えられているから、その存在意義に対する感覚 が麻痺し、混乱回避を優先させてしまう。 果たして、言論の自由を守ることと、混乱回避をすることと、どちらが 重要なのであろうか。混乱をしてでも、守らねばならないことはたくさ んあるのではないか。 そう、権利とは与えられるものではなく、勝ち取るもののはずである。 アメリカの占領下政策の元、与えられてしまったが故、その認識の甘さ が、50年後にジワジワと、確実に染み出してきている。 「おかしいと思うこと」、これは今の日本に最も必要な感性であると確 信する。この発想があるかないかで、次の一手が大きく変わってくる。 |