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| 2002-12-12 |
| 長尾たかし流、デフレ経済の原因 |
もともと頭が良くないので、有識者の議論には着いていけず困っ てしまうことがある。一方で、難しいことを私なりに解り易く分 析、表現することには常に努めている。そこで、笑われるかもし れないが、実は、あるところで以下を主張したら、わかりやすい し、多分その通りだとのご賛同を頂き、少し勇気が出た。異論反 論があれば、解り易い内容でご連絡頂きたい。 私なりにデフレ経済の原因を考えてみた。とりあえずは、様々な 方々のご意見を拝聴したり、資料を拝読したり、書籍を読んだり してはいるのだが、どうもピンと来ない。 デフレ経済の原因は、とりあえず、安ければ売れるだろうという 低レベルの競争原理が原因。・・・・・「ブっ」と、笑った読者 もいるだろうが、真剣にその程度のことだと私は考えている。根 は実はとても浅いところに存在していると思う。そして、デフレ 払拭のために、あらゆる「企業が信用を取り戻すこと」であると 思っている。 不良債権処理問題と、まぁ、私も偉そうにぶってみたところで、 「今、正確にはどれほどの不良債権が存在するのか」と聞かれた としたら、「150兆ぐらいですかネェ」としか、回答できない。あ る資料には、200兆と記されていたり、250兆だったり。金融当局 の発表では、15兆、20兆とさまざま。そう、こんな重大なことな のに、「さまざま」である。はっきりいえる人間がこの世に存在 するなら、是非ご紹介いただきたい。 大手行の不良債権処理の予想と実績にも恐ろしく差がある。99年 度5月の決算時に処理する予定が1兆6000億円だったが、実際処理 した額は4兆7500億。何のための予測だったのか、決算発表だった のか。二言目には「いや、担保である土地の値下がりが、、、」 と口にするが、全国平均で地価は4%位しか下がっていない。予測 と実績の差には資産の減少が影響を与えているとは考えにくい。 要は、初めの発表はいい加減だったか、嘘だったのではないか。 まだまだ事例はある。2001.10.4にも触れたが、国家財政にも同じ 傾向を見て取れる。2000.4.18日経新聞によると、大蔵省は国の債 務超過は数百億円と発表している。しかし、その数ヵ月後の 2000.10.4最大780兆円と大蔵省は発表。これは、まともな国のす ることだろか???更に、千代田生命破綻時に債務超過は343億円 とされていたが、第三者が調べたら、6500億円だった。 要は「信用がない」のである。 食肉業界の偽装事件などは、 もう見るだけでお腹いっぱいっ。もう、信用できない。 加えて、金融機関の今年1月〜9月までの債務免除。ダイエ・・・ 1700億、アプラス・・・999億、新井組・・・640億、昭和リーー ス・・550億、ミサワホーム・・・350億、住友建設・・・300億、 岩田屋・・・280億、東洋シャッター・・・116億、あさひ銀行リ ース・・・100億。市田・・・92億、岡島・・・52億。ますます、 信用できない。 また、これほどにまであらゆる企業において、モラルが欠如して いる、信用不安の中で、そもそも、このゼロ金利といった前代未 聞の金融環境にありながら大企業の経営不振、不良債権化したの は、サービスや、品質に完全に問題があるからであり、本来市場 から淘汰されなければならないのに「ゾンビ企業」として、生き 残っているこの不公平な状況が続く限り、その品質が格段に向上 するとは考えにくい。 だから、各企業は市場に対して値段を安く仕掛けてくるのであ る。品質向上といった本来の戦い方をせず、目先の利益だけが目 標で、モラルハザードが起きようとも、より安く安く商品の過剰 供給する。品質がよくないのだから、売れるわけがない、だか ら、また安くする。売れない、安くする、、、、、、、、、、、 デフレ。 私のこの突飛な考え方は、正しくないかもしれない。しかし、市 場を意図的に操作したそのしっぺ返しとして、常識が通用しなく なっている時代である。その証拠に、金利を下げれば景気は良く なる、これ、経済学の常識。しかし、景気は良くならない。景気 が悪ければ、買いオペを行う、これ、常識。しかし、通貨は滞留 を起こし、景気は良くならない。今までの理論でデフレが行き過 ぎ、紙幣を刷り捲くったが、インフレ傾向にならない。 市場の評価に従わず、意図的に問題の先送りをしてしまったか ら、今までの常識が通用しなくなってしまった。モルヒネを打ち 続けた肉体が、正常に回復しなくなってしまったのだ。まさに未 曾有とはこのことを言うのかもしれない。 金融など、「信用」以外のなにものでもない。金融不安は、銀行 の自己保身の経営姿勢の産物である。難しいことを言わず、簡単 なこと。我国が立ち直らせるために、信用回復が第一。失敗は失 敗と認め、去るべき企業には「順番どおり」去っていただくほか ない。 一度駄目になった企業、本当に駄目になりそうな企業が、品質の よい、少々価格が高い、でも買いたいと思うような商品を市場に 送り出すべき時。ベンチャーたちのその辺のアイディアがありそ うなのだが、銀行は融資しないしなぁ。 |