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| 2003-01-12 |
| 総論賛成各論反対の精神から、脱却しよう |
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。乱世の平成の世にあって今求め られる人物は。織田信長を選ぶ人が多いだろう。しかし、自分の 上司が織田信長だったら、、、、、。逃げ出したくなる人も多い だろう。 地元産業活性化のために産業道路誘致を提唱したある地主。猛然 とその運動を推進したのだが、ビルを建てるべきところが岩盤の 都合で建てられなくなり、いろいろあって道路計画が変更。なん と自分の土地の真上を通る計画に変更。土地買収の半分は済んで いるのにこの地主が突如反対派に回ったため、15年間も道路が出 来ないでいる。 「銀行何てぇのはよぉーー、潰れなきゃいけないところは潰れる のが本当だろうっ」と、新橋のサラリーマン。勤務先のメイン銀 行が新聞で危機が囁かれて、途端にトーンが下がってしまった。 自分に対する明日のリストラが頭をよぎったのか。 「総論賛成各論反対」日本を駄目にしている元凶のひとつだ。か く言う私も、どっぷりとしたサラリーマン時代、いけないいけな いとは知っていて、ある試験の回答が事前に公然と出回った際、 そのお陰で合格してしまったことがある。皆で渡れば何とかであ る。わが国民にとって最も必要な意識は「現実を受けとめるこ と」であろうと思う。それは怖いことだとは思うし、何で俺だけ がこんなめに遭わなければならないのかと納得がいかないかもし れない。小泉政権は傷を負った人々の受け皿すら考えていない。 受け皿を考える、安心できる社会システムを実現するのは政治の 役割だと思う。小泉はそれを放棄している。 今日のあらゆる失政は、政・官・業の癒着が元。受け皿は政・ 官・業のために用意されてしまっているのだから、国民も戦意を 失って「各論反対」にならざるを得ない気持ちもわかる。 あらゆる産業において、各論を受け止め、それを人事を振りかざ され、脅されてでも改革しようという気持ちが必要であろう。そ して、そうさせるのは政治の責任だと思っている。 しかし、国民にも戦っていただきたい。 以下の文章は、ご本人には見事なまでに無断なのだが、戦う銀行 員の心の内が記されている。私はこの文章で勇気を頂いた。声無 き現場の声。これを代弁するのが私の仕事であると受け止めた。 勇気を持って「総論賛成各論にも賛成」できる、受け皿をつくれ る政治を実現したい。 ----------------------------以下引用、一部編集 まず、私の立場を明確にしたいと思います。私は、銀行擁護論者 ではありません。今の不況の相当部分は金融が機能しないことに 起因しているとも思っております。銀行の中でも、そのように行 動しており、経営者からは厄介者として扱われております。 私は、銀行のなかで、銀行よりのスタンスをとったことは一度も ありません。常に借り手側の立場で銀行本部とやりあっておりま す。これは私の銀行員としての矜持なのです。 もちろん、私以外にもこうしたスタンスの銀行員もいます。テレ ビにでてくるような典型的な「銀行員」の方が圧倒的に多いの は、ご想像のとおり事実です。ここでは、全員が「銀行員」なの ではないということと、私はその一人であるということを、ご 認識いただければ幸いです。 (かなり中略) リスクテークできない今の銀行は、銀行業としての社会的使命を 果たしておりません。郵貯の民営化議論が案外低調なのは、まさ に銀行の不徳のいたすところなのです。(残念ながら、「不徳の いたすところ」であることにほとんど気づいていない)こういう ことを銀行内で言っても、ただの異端扱いをされます。ただ、日 本的というか銀行的というか陰で応援してくれる人は案外多いの です。 おかしいと思っている「声なき声をもっている」勇気のない銀行 員は少なく見積もっても2〜3割くらいはいると思います。観察 する限り部長級以上の肩書きをもつと大体ダメです。この連中が 騒げば、内部改革もできるのですが、・・・・。 厳しい選別に勝ったことで、銀行としての意思決定を行っている ような連中は、大体肥大化したエリート意識をもった鼻持ちなら ない連中なのです。選別に勝つためには失敗は許されない完全な 減点主義のなかで、どうなってゆくのか。「絶対にリスクはとら ない」ということと「(減点をつける立場にある)本部や上司に は忠実でなくてはならない」ということになります。これが銀行 員の処世術なのです。 パッション(情熱)などもってはいけないのです、損なのです。 世間知らずの受験秀才(本当の秀才ではない)どもは、その処世 術を当然で正しいことと勘違いし頑張ってしまうのです(官僚そ っくりです)。 その結果が中小企業への貸し渋りやゼネコンへの債権放棄などに つながるのです。 外生的なショックを与え、銀行という組織に根付くこの文化・メ ンタリティを破壊しない限り金融改革は進まないと確信します。 いくら日銀が量的緩和をしマネーを金融市場に供給しても、そこ で得たマネーをリスクのない国債購入に振り向けているのですか ら、資金は市中には供給される筈がありません。日銀と銀行と政 府財務省の間を駆け巡っているだけです。 そして、たまに市中に出てゆく資金は、公共投資として政府財務 省から自民党議員・官僚の既得権益維持のために使われているの です。 金融システムを正常化させるためには外生的ショックで一度つぶ し、本質的にダメな奴らをパージし出直させるべきでしょう。公 的資金投入で銀行組織に根付く癌細胞が除去されるなら、大賛成 です(銀行の意思決定は民主主義的なルールで行われず、「人」 によって行われます)。がん細胞は組織のいたるところに転移し ているので、大規模な外科手術が必要です。役員だけのパージで はなく、課長級以上で癌に侵されている部位は全摘する必要があ ります。心ある銀行員は給料が3分の1に下がっても組織が正常化 されたほうを喜ぶでしょう。また、公的資金は「貸出」はダメで す。返済のために、リスクをとらなくなる可能性があるからで す。大手術・大リストラと引き換えに「贈与」(または配当優先 株)をするべきだと思います。 なお、消費拡大につながる構造改革(閉塞感除去)を同時並行的 に進める必要があることは言うまでもないと思います(それをや らないと不良債権がまた増えるので)。 因みに、私は銀行員生活で「個人保証」をもらったことがありま せん。若いころは、私も中小企業金融やりましたが、信念からも らいませんでした。それでも1円も不良債権作ったことはありませ ん。サラリーマンである銀行員自身が信念をもてば、多少はでき ると思います。皆、本部や人事が怖いのでしょうね。 あと、10数年前には、取引先の中小企業への昔の貸出金に社長 の個人保証がついていましたが、すべて稟議を書いてはずしたこ ともあります。誰も文句は言いませんでした。 一般的には、収支トントンで資本蓄積の無い中小企業が小さな工 場を建設するとかの設備投資をしようと、その8割を銀行借入で 調達する場合、日本の銀行はまず間違いなく個人保証を要求する でしょう。事業が失敗してコケた場合、中小企業の社長が1億円と か2億円とかもっている筈無いので、身ぐるみはがされるでしょ う。そして次の事業を展開する軍資金は枯渇します。社長といえ ども、株式会社は本来、出資の範囲内で責任をとるべきでしょう (もちろん背任とか横領とかの犯罪はダメですが・・)。 こんなの銀行の仕事ではないですよね。だから、日本では、昭和 50年以降勃興した「超大企業」というものがない。比較的新しい といわれるソニーなんかでも昭和30年代後半ですよね。売上高ラ ンキングでトップ100をつくったとして、昭和50年代以降勃興 した会社なんてまずないでしょう。 銀行も生保も政府も、皆で既に大企業になった会社を支えている んでしょうね。中小企業は「出る杭」なんですよ。黙って下 請けやっていろということで。そんなことが20年30年つづくう ちに、全くダイナミズムの働かない経済システムが出来上がった んでしょう。大手(=財界)と政界・官界の閉じたシステムで す。そして学生も大手に就職する。 うまくマスコミを使えば、国民運動起せますよ。「精神構造改 革」のための。大手企業の不祥事なんか出たら徹底的にたたき、 消費者運動でも雪印のときのように起これば、大手企業の信頼は 失墜しますよ。多少優秀かもしれない社員も会社を興したり、中 小企業に転職したりすると思います。 資源の配分も適正化され、そうした中小などに資金が流れるよう になるでしょう。まさに、これが「構造改革」なのだと思います よ。「新しい業種は何か」とかすぐマスコミは騒ぐけど、そんな のは関係ないと思いますよ。やる気と能力のある奴が差別されず に成功する機会が与えられれば、ある程度自然と産業は興るよう な気がします。学歴や年功は、大手企業という存在と、右肩上が りの前提があるときだけ機能していたのだと思います。 国民運動が成果を挙げれば、必ずこうした「構造」は壊れます。 大体ひとつの構造は2世代くらいしかもたないんだと思います。 明治維新から大東亜戦争が80年、戦後からもう60年ですからね。 戦後から崩壊しかかっている現行システムを守ろうとするのは、 幕府を守ろうということと同じですよね。平成の竜馬や平成の西 郷が、そのうち出てくるでしょう。そのとき、われわれ改革側が 一気に勝負に出れるよう「知と力」を蓄えておくべきときだと思 います。仲間を増やしながら。 日本に1万人改革者がいれば、それぞれが毎年10人ずつ増やして ゆけば、10万人100万人1000万人1億人です。3年で完遂できます よ。4年なら完全にできるわけです。 皆、閉じた閉鎖的なネットワークに群がらずに、それぞれが自身 のネットワークをもち増やしてゆく普段の努力が必要でしょう。 いろいろなことを考えているネットワークができるでしょうが、 最後に「今を壊す」ということで大同団結する。(本当は竜 馬がほしいんですけど) そして来るべきとき、「西郷」を中心に一気に抵抗勢力を粉砕す る。これが私の初夢です。各個撃破されないよう仲間増やしをし ましょう。 -------------------------------- 如何かなっ。 文中にある雪印で思い出したが、告発した西宮冷蔵は13億円の負 債を抱えて廃業した。告発されては困る業者が多かったのだろ う。取引が途絶えたらしい。 ここにも総論賛成各論反対がうごめいている。いや、道徳と言う ものがなくなっているのかもしれない。 |