2003-06-12
大和都市管財事件の背景

近畿財務局が大和都市管財に業務改善命令を出したのは97年と
されているが、近財がそれ以前に同社グループの破たん状態を認
識できた可能性が浮上。抵当証券などの「詐欺商法」で約110
0億円の被害を出し、被害者は、約31億円の国家賠償を求める
訴えを大阪地裁に起こした。

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近畿財務局は94年の検査の段階で大和都市管財の経営悪化を把
握し、翌95年には業務改善命令を出すことを検討したが、大和
側が経営悪化を認めようとしなかったために見送られた。だが、
97年の検査ではいよいよ債務超過状態にあることがわかり、登
録取り消しの方針を決めたのだけれども、複数の自民党有力議員
から『早く登録を認めてやれ』と猛烈な圧力がかかり、更新せざ
るを得なかった」

 実際、登録取り消しの危機に慌てた大和都市管財側は96〜9
7年頃から政界工作を本格化させていた。

 最大のターゲットは当時の三塚博蔵相だったという。豊永容疑
者は大蔵省出身で三塚派の坂井隆憲代議士を紹介されたことにな
っている。近畿財務局に登録許可の“圧力”をかけたとされる当
の坂井氏は自ら記者会見をして(11月20日)、三塚氏経由で
豊永容疑者と関係ができたことを認めた。「97年に三塚先生
に、『(大和都市管財が)調査を受けているようだから話を聞い
てやってくれ』と紹介を受けた。豊永元社長から検査の状況を聞
いてほしいと頼まれて(近畿財務局に)電話をした。『調査をし
ているらしいが何か変わったことがあるのか』といったことを聞
いた」

 何しろ当時の坂井氏が衆院大蔵委員会筆頭理事であったことを
考え合わせるなら、豊永容疑者にとってはまさに“鬼に金棒”だ
っただろう。
(当時の週間ポストの記事・号は不明)
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件の坂井氏とは、政治資金規正法違反で逮捕されたあの坂井代議
士。大和都市管財からの政治資金も報告書に記載漏れが発覚した
ことも記憶に新しい。

そして、確か94年から97年にかけての近畿財務局長はあの森昭二
金融庁長官。彼は新生銀行屋八城社長に対し、特定4社の融資に
関し、「借り換えに応じない新生銀行の姿勢を国会議員が批判し
ている」と伝えたことで一躍有名になった。

他行と足並みを揃えないと新生銀行の市場評価を下げるリスクが
発生すると言及したという。ここで、問題なことはまず第一に金
融庁長官が自ら掛かる圧力をかけたという点である。この発言は
4社に対する「口利き」に当るのではないか。第二に4社とは何
処であるのかという点。このリーク記事は、新生銀行内部のメー
ルのやり取りを元に書かれており、記者は間違いなくこの4社を
確定していたという。第三に「他行と足並みを揃え」てという
点。と、いうことは、他行は足並みを揃えて4社へ対応している
ということであり、また、どのように足並みを揃えているか、そ
の詳細を金融庁長官自らが知っているということである。第4
に、「批判している国会議員」とは誰のことだろうか????? 

記者は、八城氏が内部に向けたメールの内容を確認している。そ
こには、融資回収を求めた企業リストを金融庁に提出すること、
マスコミ向けに文書にて新生の融資姿勢を明示すること、短期資
金を突然回収しない、邦銀の慣習を尊重せよと要求があった。
「邦銀の慣習尊重」とは一体、具体的にはどういうことを指すの
か?国民として是非お聞かせいただきたい。 

と、いう声が届いたのか、この記事を元に当時の衆議院財務金融
委員会で民主党議員が森金融庁長官の事情説明を求めたが、とこ
とん逃げ回り、審議が3時間にわたってストップした。翌日のど
の新聞を見渡してもこの異常な審議の様子など全く報道されてい
ない。しかし、邦銀の慣習を「リップルウッド」に圧しつけると
はなんとアホらしい話ではないか。本当に通用するとでも思った
のだろうか。

っという背景が、坂井代議士、大和都市管財事件の背景に存在す
ることも理解する必要がある。