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| 2003-06-16 |
| イラク新法を考える |
---------------------------- 長尾さん、こんにちは。 昨日、自衛隊のイラクへの派遣に関する法案ついて、自民党内で の了承が得られ、今後国会での議論が始まると思いますが、長尾 さんはどのようにお考えになりますか? 基本的に現在の自民党案では民主党は納得しないような発言を岡 田幹事長はされていましたが、私はイラクが果たしてアメリカの 攻撃後の生活環境として安全と言えるのか甚だ疑問です。 湾岸戦争後に劣化ウラン弾による後遺症と見られる症状が、帰還 兵やイラクの新生児などに多々見られますが、自衛隊員がイラク に入ってそうした疾病にかからない保証は全くないように思いま すが。バンカーバスターなどにも劣化ウランが使われているとい う話もありますし、市街地などでも多くの爆弾が使われているの ですから、その地域に健康を害する物質がないとは思えません。 もしそうした地域に派遣された自衛隊員が健康を害すれば、隊員 自身がその原因を立証するのは不可能だと思います。現在議論の 的になっているのは戦闘区域か非戦闘区域かの線引きだけだと思 いますが、国会の場ではそれ以外の論点も議論すべきではないか と思います。(ちなみにアメリカ国防省は劣化ウラン弾の健康へ の影響はないと主張しています) このような点を話し合う機会があれば一度話題にしてみてくださ い。 ----------------------------------- っというメールを頂いたのでイラク新法について触れてみたい。 まず、最も馬鹿馬鹿しい指摘。イラク新法の何たるかを考えず、 総裁選の対立軸として反対している自民党の各々方っ。そこまで 堕ちることはないだろうニィ。情けなやっ。K党にも同じことを申 し上げたいが、安全保障問題とは政治的な対立軸に利用してはな らない重要な問題である。まず、この点を指摘しておく。 岡田幹事長は、武器使用基準を一定以上認めれば、自衛隊派遣も 可能としている。全く同感。先日「宣戦布告」という映画を見 た。某国が日本国内に攻め入ってきて、自衛隊が出動する。しか し、武器使用が認められず、やたらと強い敵側工作員の攻撃に命 を落としていく。「死にたくないっ」と呟く隊員に駆け寄る同 僚。思いを察してか、ポケットに入れられた家族の写真を取り出 して、虫の息の隊員に見せてあげる。ホッとしたか、無念か、フ ッとした間合いの後、ガックリと命を落とす。 戦闘地域か、非戦闘地域か。すべてが戦闘地域に決まっている。 PKOの折、横須賀を出発する軍艦を見送る自衛隊員の家族達の涙が 私は忘れられない。 政府役人はクーラーの訊いた安全な部屋で憲法論議、法律解釈議 論を行っていればよいが、実際に現地へ行く自衛隊員の安全を考 えて、法整備を一刻も早く行うことが必要と考える。頂いたメー ルにも記されてある劣化ウラン弾への対策も手付かずの状態であ る。 3つ目には、イラク復興の為に支援することが、国益にどうつなが るかの議論がないままであるという点である。日米同盟を重要視 しなければならない現状にあって、自衛隊のイラク支援は避けら れないであろう。であるならば、その理由は何か。アメリカに言 われたからというのではあまりにもお粗末であり、現在そのよう な認識の下国民世論は動いている。 世界第二位の石油埋蔵量を誇るイラク。本日もってカルザイ政権1 周年。もう後に戻れない状況ならば、イラク復興と日本にとって のエネルギー政策という国策を絡めて、後方支援することが必 要。 自衛隊員数人の命は確実に危うい状況下である。それでも、彼ら は「公」の為に出動する。であるならば、彼等の命をかけてまで も出動するその裏付けとなる国益の確保とは何か。 これを明確に打ち出してこそ自衛隊派遣が可能というものではな いか。 |