2003-08-16
住基ネット、そのセキュリティーについて

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
新型ウイルスで東京・世田谷区が住基ネット運用を停止

 新型のコンピューターウイルス「MSブラスト」(別名・ラブ
サン)に区役所のパソコン約100台が感染した東京都世田谷区
が、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)への感染
を防ぐために、住基ネットの運用を停止していることが、14日
わかった。

 同区などによると、住基ネットのデータ送信は、庁内の情報通
信網(LAN)を通して行っている。住基ネットは二重のファイ
アウォール(防護壁)で防護されているが、LANにはウイルス
に感染したパソコンもつながっており、同区は「万全の措置を取
る必要があると判断した」としている。

 同区は、今月25日の住基ネット本格稼働に備え、8日から点
検のため運用を停止。点検は12日に終わる予定だったが、同日
夕にウイルスに感染したパソコンがあることが判明、13日以降
の運用停止を決めた。週明けには運用を再開できるという。

 大田区でも13日夜、区役所内のパソコン1台のウイルス感染
が確認されたが、住基ネットの運用は停止しないという。

 MSブラストの被害は、国内でさらに広がっている。ウイルス
対策ソフト大手のトレンドマイクロによると、14日は午後7時
までに、新たな被害報告が189件あり、延べ575件に達し
た。経済産業省の認可法人「情報処理振興事業協会」では、14
日午後5時までに、新たな相談が約400件あり、延べ約600
件に上るという。(読売新聞)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

何をか況やである。ある自治体では、万一に備えて委員会を開催
したらしいが、その万一が既に起きているのだから、開いた口が
塞がらない。

「入り込めないネットワークは存在しない。」

これは、元インターネット関連企業役員として、以前コラムに記
した、住基ネットに対する私の指摘である。この問題は、とかく
個人情報の保護という観点から議論されることが多かったが、そ
れよりもネットワークのセキュリティー問題として語られるべき
であったが、その議論は予想どおり盛り上がらなかった。

「インターネットには、繋がない、、、」との答弁は、土台無理
な話であり、インターネットに繋がれないネットワークなど、今
日の日本ではそのメリットは想像できない。だから、私は反対し
た。そして、「彼らはやっぱり繋げていた」。

インターネットの光と影。これを熟知していないものたちが管理
するネットワークは、水爆にも匹敵するほど、国家の礎をゆるが
すものであると、今一度訴える次第である。

この問題は、断じて、プライバシーの問題としてではなく、国防
問題として捉えることが妥当である。