2004-04-16
3人解放される・・・メールのやり取りから

お世話になります。長尾です。

3人が解放されて本当に良かったと思います。
継続してイラクで写真など撮りたいなどと言わずに、
帰国して元気な姿を家族に見せてあげることだと思います。
関係者の努力に心から敬意を表したいですね。

さて、
○○○○様
> ニュースなどでいろいろ見聞きしていると思いますが、
> イラク情勢がずいぶんせっぱ詰まってきています。
> 拘束された3人の中の、18歳の今井君は
> 私たちも参加している劣化ウラン弾廃絶市民ネットワークの仲
間です。
> 彼らは、本来なら「復興支援」と言い続けてる日本政府のやる
べきことを、
> 政府がやらないからやりにいったボランティアです。
そうですね。ご友人の意見に同感です。彼等の意思は素晴らしい
し尊重されるべきものだと思います。同時に、劣化ウラン弾廃絶
運動は、なにも「今」「イラクに行って」行なわなければならな
いものでもないと思います。劣化ウラン弾に関する情報は政府よ
りも彼等の方が詳細です。事実を伝えてくれます。だから、死ん
じゃぁ駄目なんですよ。彼等は逸材だと思っています。彼ら自身
が命を大切にしましょうと言っているわけなのに、自分の命を大
切にしない。

あるいは、戦闘状態の本当の恐ろしさを知らないのかもしれませ
んね。


> でもそれ以上に、戦争によって引き起こされている様々な被害
> (劣化ウラン弾の被爆、孤児など)を調査し、苦しんでいる人
を
> 助けたいと、現場に向う気持ちのある人達を、私は絶対に非難
できません。
同感です、非難されるべきではありません。ただ、自分の命を守
るためにも行動が軽率だったということです。自分で守れなかっ
たから、皆に助けてもらった。だから迷惑をかけてしまった、そ
ういうことだと思います。金銭的交渉が行なわれたという報道も
ありますが、それが事実であれば3人は国家や政府にどんな感情
を持つのかなぁ。「そうはいうけれど、原因を作ったのは政府だ
っ」という糾弾を浴びそうですけれど、、、

政府は危険なところだから行くなと警告を発していたわけです
ね。理由が何であろうとそれでも行ってしまって、危険な目に遭
ってしまった。この場合「迷惑をおかけして申し訳ございません
でした」、ではないでしょうか。

命を大切にせよといいたい。
そして、それでも行くならば
武装しなさいと言いたい。

> アメリカが、日本が率先して始めた戦争である以上、
アメリカが率先して戦争を始め、日本がそれに追随してしまった
と見るべきかなぁ。

> 両者はイラクの人にとってジハードの対象です。
これは同感です。テロリストは彼等にあらず、アメリカの方だと
私は断言します。それに加担してしまった日本政府の判断も糾弾
されるべきだ。

> その溝を埋められるのは、もしかしたら現場に飛び込む勇気の
ある
> 民間の人達かもしれません。
これは違うと思う。「戦況下で、国家の以前に民間が存する」と
いう発想は、日本人の一部にしか存在しないと思います。イラク
人にとって見れば、ボランティアグループも国家の一員にしか認
識できない。仰るとおり彼等の戦いはジハードですから、、、。

雑感※イラクに残っている民間人達の多くは、「日本という国家
をあまり好きじゃない人達」が多いと思うのは私だけでしょう
か。

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○○○○○様
> どうすれば、海外で拘束された日本人を救出できるかとか、戦
後
> 地域もしくは戦闘地域において日本はどういう復興活動をすべ
きか
> という根本的な議論があまりでなかったのが残念です。
同感です。復興支援とは戦後行なわれるものであると思います。
戦闘地域であるということがはっきりした以上、もはや、自衛隊
の活動は復興支援ではないと思います。自衛隊は3人が解放され
たと同時に撤退すべきでしたが、またまた2人の民間人が捕らわ
れてしまった。タイミングが悪すぎる。

> 私は今回の事件の再発防止を行うには、戦闘地域及び戦後地域
> における復興活動は、高度に訓練された専門家のみが行うこと
を
> 徹底することだと思います。そして、日本国として人材を派遣
する
> ときは、その理由を現地メディアを通じて理解を求めることな
どが
> 必要です。そうすれば、日本人が攻撃対象になる可能性は低く
> なります。
同感です。「市民活動家は武装地域においては専門家ではありま
せん」から、強制退去させるべきだと思います。命を守るため
に。「活動する権利」よりも「人命」を優先させるべきだ。

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あとは、雑感です。
今回の解放劇の背景には、政府のマニュアルに沿った対応が存在
したようです。つまり、民間人が拘束されるかもしれないという
予想は存在した。でも、その詳細は公表できませんね。今後もあ
りうることですから、交渉マニュアルを公表する危機管理なんて
有り得ない。それをして「知る権利」を叫ぶのは無理というも
の。

武装した自衛隊が駐留しているのに拘束されている人達を助けに
行けなかった。イラク特措法はそういう形で成立してしまったの
です。そこには、憲法9条をめぐる問題があったわけですね。

長々と失礼いたしました。

長尾たかし