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| 2004-09-04 |
| チェチェン紛争を考える |
死者200人以上、負傷者 700人に…学校占拠事件」 実に痛ましい。18世紀以降からロシアからの不当な弾圧(これもテ ロ)を受けてきたチェチェンではあるが、抵抗戦争とも言えなくな ってきている。まさに、これもまたテロである。確かにこれを機 に「チェチェン紛争とは、、」を考える人々は多くなるだろう。 武装集団の思惑通りだ。ブッシュ同様、この紛争を政治的に利用 しようとしたプーチンの過去も改めて認識されよう。 ロシアの一方的な空爆を受け、夫を亡くし、子供を亡くした女性 武装兵士が多いと聞く。それだけに切ない。しかし、子供を盾に どれだけ正当性を訴え、同情を買おうとも、それは誰も認めな い。子供を人質に学校占拠など、やってはならない極悪非道な行 為である。近代的戦争と呼べるものですらない。 ご存知のように、チェチェン紛争は石油パイプライン利権争い と、宗教問題が絡んでくる。アメリカ・イラク問題に似ている。 しかし、世界はロシアの侵攻を世論的に非難するものの、国連は これを内戦と理解しているようだ。国連常任理事国は自分達の都 合のよい解釈で物事を進めていく。 チェチェンが独立を主張する理由、ロシアがそれを阻む理由は明 確である。黒海とカスピ海に跨るロシア地図を見て頂きたい。カ スピ海西岸にパクー油田があり、北東岸、アティラウとアクタウ の中間点辺りに、テンギス油田がある。そして、そこで採れた油 を西側へ運ぶために、黒海北西岸のノヴォロシースク(ケルチの辺 り)まで、それぞれに石油パイプラインが必要だ。 地図に線を引いてみよう。バクーからカフカス山脈の北側を通っ て、ノヴロシースク迄。テンギスからアティラウ経由、アストラ ハン経由ノヴォロシースク迄。これがロシアにとっては重要なパ イプラインなのである。問題は、カフカス山脈北側。チェチェン はこのルートにある。と同時に、ロシアには都合の悪いことに、 このルート周辺共和国はほとんどソビエト崩壊後、イスラム教国 家となってしまった事情もある。チェチェンはパイプラインの経 由地として、莫大な通行料を獲得し政治的にも立場が強まり、 脱・ロシア、脱・キリスト教文化圏という独立への気運が高まっ たのだ。 また、バクーからカフカス山脈南側を通って、黒海沿岸のスプサ へ一直線にパイプラインが通っているが、ここにグルジア共和国 があり、紛争が起きているのはご承知のとおり。 世界地図を片手に見てみると、実はロシアも追い詰められてい る。しかし、国境線を見ると血が騒ぐのだろう。それが大陸民族 の悲しい性なのかもしれない。 プーチンには、特にスターリン以降今日までの弾圧の歴史を清算 して、チェチェン独立を認める以外に紛争解決の選択肢はないと 思う。 ※日本も100年前、そんな「ロシア侵攻」と戦ったのである。 |