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| 2004-09-29 |
| 苦情処理と専守防衛 |
先週初め、「その筋の方」との苦情対応で、昔勤務していた会社 (生命保険会社)の後輩から電話相談があった。 いまさら何故私に相談してくるのだろう。「相談する人がいませ ん。長尾さんしかいませんので、、。」とは、嬉しいやら何やら 複雑な気持ちである。ともかく私は「暴対処理」は実に上手かっ たと自他共に認めるところ。言い掛かりは絶対に認めない。これ が鉄則と思っている。先方が「指定団体」であれば絶対に危害を 加えるようなことはして来ない。毅然としろっ。その姿勢が最大 の武器である。そうアドバイスした。 私も営業所長時代には、顧客対応で怪しげな事務所へ行かなけれ ばならないことも多々あった。苦情(というか謂れのない言いがか り)である。初めてのときは怪我でもしたらどうしようという不安 ばかりが募った。 「まぁ、堂々と行って来いっ。長尾がもし相手から殴られたら会 社も組織として対応してやるから、、、」と総務担当者。殴られ たら、、、。殴られるのは自分である。・・・曰く、これを「専 守防衛」という。相手からの攻撃があって始めて防衛に接する。 これ程残忍、且つ非道で、冷酷な「社内防衛思想」があっていい のだろうかと思った。落ち込んだ。 日本の防衛構想の機軸は、専守防衛である。誰かが攻撃を受け死 傷すれば対応しようというものと考えてよい。国境線の内側が防 衛ラインであるとは、真っ当な防衛構想と言えるのだろうか。死 傷者発生が前提であるならば、それは国民の命を守ったことには ならない。政治家の怠慢であり、安全保障の放棄である。かとい って、「仕掛けろっ」と言っているのではない。 件の後輩から今朝電話をもらった。無事解決、感謝の電話だっ た。アドバイスどおり縦縞のスーツを着て毅然と対応してきたら しい。弱みを見せることで攻撃してくる連中は多い。それは国際 社会においても同じことと思う。 |