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| 2004-12-07 |
| 障害のある受刑者の処遇と、社会復帰施策のあるべき姿 |
大概のテーマについては曲がりなりにも自分の意見が言えるよ う、例えそれが少々不完全なものでも言えるよう勉強しているつ もりだが、昨日のテーマについては、出口のない迷路に迷い込ん だようで、奥が深く自分の意見が纏まらない。かなり重いテーマ であり、大変な問題提起を頂いた様な気がする。 「障害のある受刑者処遇の現実、及び社会復帰後の施策のあるべ き姿」と題された、勉強会に参加した。講師は山本譲司氏であ る。元衆議院議員で、秘書給与問題で1年6ヶ月の実刑判決を受け た「獄窓記」の著者である。 今まで、私は裁判に関わる様々なことを記したことがある。昨日 のコラムもそうだった。しかし、彼の講演を聴いて考え方を全て リセットしてみようと決めた。それほど彼の講演には衝撃を受け た。 「何が何でも人権だっとか、被害者感情配慮の厳罰強化とか、そ れぞれの両極端を考えていてもイデオロギーのぶつかりあいだけ で結論が出ない。ここは双方が妥協すべきところは妥協し、現実 を見つめて、国としてどうあったほうがよりベターかを考えるべ き。」 福祉を昨日のような視点から考えたことはなかった。そして、福 祉専門家を語る多くの方々が今まで見落としていた重要な問題に ついて、堀の中の問題ではなく、社会全体の問題として考えるべ きであるとの主張に感動した。講演の、詳細はいずれ記そうと思 う。 講演後、挨拶しようとすると、山本譲司氏が「長尾さんですよね ぇ」と、あちらから声を掛けてくださった。私は彼が議員だった 頃、政治ボランティアをしていた。実に5年振りだった。先月私の 盟友である加藤幸弘氏が山本氏の講演を聴いた。講演のあと、私 の話をしたところ「大阪に行かれた方ですよね」と、私のその後 をご存知のようだったと加藤氏が連絡してくれていた。山本氏の ところに出入りしていた頃私は単なるサラリーマンにしか過ぎ ず、私のその後を知ることもなく服役されていたと思っていた が、何らかの形で私を心配してくださっていたようだ。 人に名前と顔を覚えて頂いていたことがこんなに嬉しいことは久 し振りだった。「この感触」も、あらためて山本氏が私に与えて くれたアドバイスであったような気がする。 |