2005-12-13
中国の軍事的脅威とシーレーンを考える

中国は軍事的に脅威である。それを懸念することのどこが
おかしい?私は先の前原代表発言を大いに評価する。

日本では何故中国脅威論をタブー視するのだろうか。私に
は不思議な現象である。アメリカは中国を軍事的に脅威と
理解している。現に「米国政府が台湾海峡での武力紛争に介入した場合、
核攻撃も辞さないという衝撃的な発言」をしている。
アメリカ議会では、核攻撃発言の撤回と朱成虎少將の免職を求めて
いるのだ。「我々は、西安より東の都市が全部壊滅するこ
とを惜しまない。その代わり、米国も数百の都市が犠牲に
なる覚悟をしなければならない」。これが中国軍部高官朱
成虎少將の発言なのである。

米国政府が台湾海峡での武力紛争に介入した場合、核攻撃
も辞さないという衝撃的な発言。この問題の当事者はアメ
リカでも中国だけではない。日本も含まれるのだ。「中東
から原油を運ぶシーレーンはマラッカ海峡からインド洋、
ペルシャ湾まで通じている。多国間協力の枠組みを作り、
その中で日本も役割を果たすことが現実的だ」。我国のエ
ネルギー政策上最も重要な、最終通過点が、台湾海峡なの
である。ここは我国の生命線である。私が以前、
台湾海峡は第二の中東であると記したのはそういう理
由からである。

評論家の小森氏流に記せば、「中国はこれまで一貫して、
「核兵器先制不使用」を国家の軍事戦略の基本方針だと公
言してきた。非核の通常兵器による戦争になっても、先に
核兵器は絶対に使わないという宣言だった。ところが朱将
軍はアメリカの通常兵器での攻撃に対し、ただちに核兵器
で応じるというのだ。しかも中国の本土が攻撃されていな
くても、艦艇や航空機が攻撃されただけで、一気にロサン
ゼルスやサンフランシスコ、場合によってはニューヨー
ク、ワシントンに核ミサイルを撃ちこむ、とまで述べるの
だ」ということになる。

ラムズフェルド国防長官も、「中国はアメリカ、ロシアに
次ぐ世界第3位、アジアでは最大の軍事費を使い、しかも毎
年、大幅にそれを増額している。また世界の多くの地域に
到達が可能なミサイルを開発し、配備している。いま中国
に脅威を与える国は存在しないのに、なぜ軍拡を続けるの
か」述べている。

だから、前原代表の「実際には中国政府が公表している二
倍から三倍の軍事費が使われているのではないかとの指摘
もある。現実的脅威だ」という発言は大いに評価されるべ
きである。

中国は明らかに核を外交のカードに使ってきているのだ。
日本では何故この中国脅威論がマスコミに取り上げられな
いのだろうか。日本の反核論者は、なぜ中国には沈黙を守
るのだろうか。私は北の核よりも中国の核のほうが
もっと怖い。そう思わざるを得ない厳然たる事実に、目を
瞑る事があってはならない。

一方の、「日中、激しい主導権争い ASEAN+3」。
インドと共に大いに戦って欲しい。