2006-06-26
2万人のユダヤ人を救ったハルピン特務機関長と関東軍参謀長

東條由布子氏の講演を聞くのは3回目だった。各回共通する
のは、祖父東條英機氏の功罪の「功」の部分や、戦後の東
條家のことには、自ら決して触れないことである。だか
ら、以下記すことは昨日の講演では触れられなかったこと
であり、私が由布子氏の講演を聞いて、今、戦後について
思うことを記すことを前置きさせて頂く。

東條由布子氏はNPO法人「環境保全機構」理事長を務めてい
る。環境保全機構というと環境問題に取組んでいるかと思
うが、違う。東南アジアに残された、260万柱といわれる大
戦での犠牲者の遺骨収集を行っていらっしゃる。パラオの
ジャングルで、命を落とした50数年間放置された兵隊さん
達の亡骸を見たときに、祖国に帰してあげたいと活動を始
めた。

私の友人にもこの運動に参加している同士がいる。彼等は
純粋な思いでまったくのボランティア。初めて遺骨収集を
したときなどは、厚生省が「日本人の遺骨かどうかわから
ぬものを、千鳥が淵においれするわけにはいかない」と、
引受を拒んだという。それでいて、中国には20兆円もの
ODA。お金の使い方を間違っていると怒っていたことを思い
出す。

東條英機氏の責任とは何か。私の理解では「首相として日
本を敗戦国にしてしまったこと」である。その為、全ての
責務を負って絞首刑に処せられたのである。その後東條家
は国賊のレッテルを貼られた。由布子氏の弟さんは、昭和
25年小学校に入学したが、入学式の際生徒全員の前で立た
され「この子のお祖父さんは、泥棒よりも悪いことをした
人だ」と紹介されたそうであることを、何かの文章で読ん
だことがある。時恰も、戦後教育の導入段階にあり、人
権・平和が叫ばれる中、東條家というだけで、いたいけの
ない子供に対し、人権を無視することを平気で行う。それ
でいて、人権・平和を唱える。彼等にそんな資格があるだ
ろうか。

私も反戦平和主義者である。しかし、他国から不当な仕打
ちを受けて黙っているほど柔ではない。少なくとも当時の
日本は自存自衛の為に戦争に突入せざるを得なかったとい
う歴史的認識は、世界の常識。中国と韓国、そして日本国
内の反日運動家だけが、歴史的事実、日本国の偉業に目を
つぶっている。

杉原
千畝氏のことは多くの日本人が知っている。しかし、
昭和13年2万人のユダヤ人を救ったハルピン
特務機関長・樋口少将のことを多くの人は知らない。そし
て、彼に説得され当時の関東軍参謀長東條英機がこれを許
したことも誰も知らない。だから、「東條の全てが素
晴しい」と言うつもりは毛頭ない。

「事実を学ぼう」と申し上げている。

大東亜戦争について平成に生きる大人達が事実を学ぶこ
と。世界には日本の先代達がなした偉業から多くのことを
学んでいる国家が多い。日本人自身が何故学ばない?歴史
に目をつぶった国家は必ず滅びる。歴史を消された国家も
必ず滅びる。善悪の区別すら付かない日本を、先代達はど
んな思いで見守っているのだろうか。