2006-10-05
溢れかえる海外製品

昨日、樽床前衆議院議員の法人向支援者中心のパーティー
がありお招き頂いた。樽床氏曰く「日銀発表によると、景
気は1.大企業を中心に回復しており、2.中小企業は厳し
い、3.よって、全体的には景気回復の兆しがあるという
が、それはおかしい。高度成長期の時代は、大企業の景気
回復の暫く後に、時間を置いて中小企業にも景気が回復さ
れていた」。

私はこの点において樽床氏と同じ考えである。では何故そ
のようなことになったのか?に触れていなかったが、私は
こう思う。最大の原因は、経済のボーダレス化である。

時に、このような議論になると、大企業が中小に圧力をか
けているということばかりが論じられる。確かにそういう
部分もあるが、経済のボーダレス化に日本企業が対応でき
ていない、いや、むしろ積極的にボーダレス化を推し進
め、中小を追い込んでいる。

以前、格差社会を生み出したものというコ
ラムを記した。
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師匠である大前研一氏が記した「新・資本論」の中に繰り
返し出てくる言葉に、「ボーダレス経済の空間」「サイバ
ー経済の空間」という言葉がある。日本が陥った罠の種類
の一部である。特に労働力日本企業の多くは、労働力の安
い海外に依存し、労働の空洞化を起こしてしまった。労働
力の流出である。場合によっては、技術すら流出してしま
っている。同時に、安ければ物は売れるというメイドイン
ジャパンのプライドを捨てた企業展開が、日本の技術大国
としての競争力をますます低下させてしまっている。そし
て、インターネットという労働力を限りなくゼロに近づけ
るツールが、「サイバー経済の空間」となって、拍車をか
ける。負け組みとは、この構図では、戦えない者達、はみ
出してしまったものたちと理解できる。「格差社会の原
因」は「実態経済のボーダレス化とサイバー経済の到来」
であると私は考えている。

「実態経済のボーダレス化とサイバー経済」の到来を予測
できなかったのだ。日本はこれらを一刻も早く予測し、そ
れに対応すべきだった。そして、真っ先にこの直撃を受け
たのは、金融機関であったのだ。

ただ、不幸にも世界第二位の経済大国日本には体力があっ
た。だから、10年くらいは、資産の食潰しで、「なんとな
く上手くいってしまった」のである。来るべき、実態経済
のボーダレス化とサイバー経済に対応できるよう、競争力
をつける必要があった。技術力をつける必要があったの
だ。しかし、これをサボった。勝ち組と言われる企業の中
には、過去の資産を食潰してなんとか切り抜けている企業
も多くあると思う。いつ何時、負け組みになるかわからな
いのだ。本当なら、市場から退場しなければならない「ゾ
ンビ企業」がまだまだたくさんあるということである。

「なんとなく上手くいっていた」ところに、現実が降りか
かってきた。これが今日の格差社会であると理解してい
る。

小泉改革に責任を求めるならば、これらを国民に警告しな
かったこと。実体経済のボーダレス化において、あまりに
も労働力、技術力という、「日本の宝」、「家宝」を海外
に開放してしまったことである。

ボーダレス化に拍車をかけたものはインターネットである
と記したが、ボーダレス化の原因は「冷戦の終結」である
ことは言うまでもない。世界経済の構図が変わったのだ。
アメリカが何でも面倒を見てくれた時代から、アメリカが
日本を無視して中国を重要視することになった。市場も中
国重視、労働力も中国重視。日本はそれを黙って見ている
しかなくなってしまったのだ。。
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以前まで中小義業が担っていた仕事を、今日、どれだけの
外国労働力にそれらが取って代わられてしまったことか。
私達の生活は海外製品にあふれている。

我国の危機の本質が表面に見え始めている。