2007-05-11
我が校には、いじめはありません

数年前あるテレビ番組で、「女優とは?」「インチキ」。
へぇー、なかなか良い受け答えをするなぁと感心し、それ
以来、出来るだけ彼女のドラマを見るようにしている。

で、今放映中の「わたしたちの教科書」。これは彼女
に関心があるから見ていると言う領域を既に超え、背筋が
ゾッとするドラマである。女子生徒の自殺をきっかけに、
クローズされた教育現場に何とか食い込もうとする弁護
士。理想と現実の間を右往左往する新任教師の葛藤。

旧教育基本法にあったように、「第10条 教育は、不当な
支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負っ
て行われるべきものである」が拡大解釈され、学校はある
意味、聖域化されてしまった。学校の中が一種の自治体組
織となり、外部からの一切の介入を許さない、治外法権化
している部分がある。

「我が校には、いじめはありません」

この一言によって、親が教師が、内部が外部が、そして生
徒が行き先を失ってしまっている。

友人に中学校教師が数人いる。いろいろな情報交換をす
る。数年前「長尾よぉ、学校の全てとは言わないが、教育
現場は゛大変なところ゛まで来てしまっているよ」と、吐
き捨てるように語った友人は、追われるように教師を辞め
た。教育現場にどんな魔物が住んでいるのだろう
か、、、、凡その察しは着く、が、それを掴む事は出来な
いのか、許されないのか。

政界に入り教育問題で幾度かの意見の食い違いに接してき
た。「長尾さんは、教育現場に携った経験がおありなんで
しょうか?」「親と言う立場以外にはない」。ならば、ア
ンタはイチイチ立ち入るなという空気が伝わる。一方、親
の側。人のことを言えた義理ではないが、「子供が子供を
育てている」と錯覚を覚えることがある。だが、これは錯
覚ではなく、現実。教師は大変だ。

この番組、少々キツイ展開もあるが、タブーに挑戦してい
るところを評価したい。所詮ドラマと言わず、宜しければ
ご覧下さい。