2003-05-03 日本会議憲法シンポジウム
 
 

 
日の丸と佐藤元空将
憲法記念日に憲法シンポジウムへ出席してきた。当然改憲派フォーラムである。
講師は元空将・佐藤守氏。
3800時間の飛行実績を誇る戦闘機乗り。頭脳明晰でユーモアに富み、パネラー各位を完全に喰っていた。現場で国防を体で張ってきた人と、学者、政治家とではオーラが違う。

戦後押し付けられた日本憲法。二年前の日本青年協議会記念式典での、クライン孝子氏の講演が思い出された。「普通の国になれっ!!!」というもの。今回もこの言葉がまさしくキーワードであった。ドイツは同じ敗戦国にもかかわらず、憲法については全く違う印象を受けた。日本憲法は一度も改正されたことがないのに対して、ドイツではなんと47回の
憲法改正を行っている。時代に合わぬ部分はドンドン改正するのである。戦後ドイツに再軍備は絶対に許さないというヨーロッパの風潮に対しては、その都度ヨーロッパ諸国より見解を聞き、憲法(ドイツではドイツ連邦共和国基本法というらしい)改正を行っている。また、女性の兵役についてだが、男女平等に反するとして女性にも兵役を課す改正が昨年10月に行われた。で、これを社会主義政党が行ったというから驚きである。

台湾にしても中国からの押し付け憲法。台湾はその歴史的経緯から国家のアイデンティティーの混乱がある。陳総統の民進党は少数野党のため、100提出した法案の97法案が否決という状態。しかし、その中で新憲法を制定しようという運動が盛んのようだ。国家の主権、安全保障なくして、国家確立はなされない。まさしく、普通の国になれ!!!が、キ
ーワードである。

そう、護憲派の皆さんっ。イラクに平和憲法を作ってあげればよかったのに。さてさて、平和憲法のもとにアメリカはひれ伏したであろうか。

国連に対する日本政府の対応についても議論が出た。私は当然国連至上主義反対派。敵国条項が今日も存在するにもかかわらず何故国連を頼りにせねばならないのか。挙句にはアメリカなどは拠出金未払いすら取り沙汰され、国連への拠出金はダントツに日本が多い。そして、戦争をするのは常任理事国ばかりなり。

佐藤守氏は一時国連に関わる仕事を命ぜられたことがあるが、5万人の国連職員は全くといって良いほど働かず、何故日本が最大に拠出し、その一方で上野、大阪あたりでホームレズか多いのかっと、怒り狂っていた。そして、興味深いのは「核より恐ろしいもの、細菌兵器であるっ、断言する」とのご発言。

そこでフッと思い出されるのは、Sarsの件。私の憶測であるが、Sars、実は細菌兵器等の実験過程で外部に漏れてしまったことが原因ではないか、これは否定できない。機密事項であるが故、感染者情報を公開できなかった。これが真相ではないか。

以下、日本会議大阪代表、丸山氏のレポートより転載。

まず佐藤 守氏の基調講演では、現役のときに航空時間が3800時間という文字通り「飛行気乗り」と自称されるように、
@ 軍人は相手国の武器の性能どうこうという前に、相手国の兵士の人材、技量、やる気を見るのが先決であるとし、イラク戦争の帰趨は最初から明らかであったと述べられた。
A そして9.11テロの惨劇を我が国は既に忘れているが、アメリカはその時点から新しい形の「武力行使」を準備していたこと、
B 我が国の防衛体制は昭和32年の防衛大綱ができたときから、ミサイル攻撃の可能性について予測されていたにもかかわらず、現実に対応してこなかった問題点を指摘された。

北朝鮮情勢については、一般にいわれる北朝鮮の核攻撃については核兵器とは核が開発されたとしても、
@ それを運搬する手段があってはじめて核兵器となるのであって、北朝鮮にはまだ運搬手段は開発されていないこと、
A 運搬手段が完成することをアメリカは決して許さないことをはじめとして、
B しかし我が国の対処法としてはアメリカの支援なしには対処できない「現実」を再認識することを語られた。

また戦後の国際的「枠組みの変化」に備えるために国連至上主義を見直すことも大切であること、歴史的に核の脅威に対しては核抑止力しかないことなど、専門的な軍事情報をOHPで表や図を用いながらわかりやすく解説して頂いた。そして現在とるべき対策として
@ 有事法制整備、
A 可及的速やかに陸、海、空軍の保持を明確にする憲法改正とそのために政治家の覚醒と指導力の発揮と国民の自覚ある協力が最も必要であるとされた。

佐藤氏の体験に基づいた軍事的専門知識には非常に説得力があり、また迫力のある講演にはこれほどの士気の高い自衛隊を現在の防衛体制で拘束しておくのは、申し訳ないという思いにさせられた。


続いて休憩の後、シンポジウムに移ったが参加者も基調講演の時よりも増えた。
この時間に参加者から佐藤氏への感想や意見を伝えるために予め配っていた用紙に記入して頂いた。

まず、大矢氏より、イラク戦争から我が国は何を学ぶのか、北朝鮮へ及ぼす影響は何か、北朝鮮の核脅威への対応について問題提起をして頂いた。

谷川議員は、日本は自分の国を自分で守る背骨のある国でなかったこと、そのためには憲法改正をしなければならないこと、我が国は湾岸戦争を含めて戦争がいいか、わるいのかという議論ばかりしており、ことの本質を見失っていると述べられた。

次に中野議員は、国連は大事であるが、現実に国連軍が機能しない限り今回のアメリカの行動はやむを得ない措置で原因はあくまでもフセイン大統領にあったことを指摘されるとともに、現在の北朝鮮の対応は、最後の始まりであるという認識を示された。

西村議員は、我が国で進行する韓国化する謀略工作に対して我が国は対応できるか、と提起され、北朝鮮の核保有宣言と9.17に拉致を認めた北朝鮮の謀略こそ見据えなければいけないこと、いまだにピョンヤン宣言という偽札を掴まされながら北朝鮮が言ったから、核がある、拉致は存在しているという、我が国の民度こそ「生存の危機」であること、さして有事法制については、「行政権は内閣総理大臣に属し、国軍の最高指揮権は内閣総理大臣に専属する」ということさえ確認できれば解決する問題であると述べられた。

次に大矢氏より今回のイラク戦争で明らかになった国連中心主義の虚構について問題提起がなされたが、3名の国会議員のパネラーの先生方からは、谷川議員が、アメリカを除いた安保理の国を合わせた額より多くの分担金を負っている我が国に発言権がなかったのは、我が国に外交がなかったこと、中野議員は、国連は大事であるが、いまだ国連は完成していず、国際秩序維持のために我が国が主体性をもってうまく利用する道具とする戦略をもとことが必要であること、西村議員は国連が掲げている「平和」「人権」といった抽象概念が現実よりもより現実的になる虚構性こそ直視する重要性を説き、この点では共通の認識を得られた。

ここで、佐藤氏に、参加者からの感想、意見についてコメントを述べて頂くとともに前出の国際連合については英語ではあくまでも「ユナイテッド・ステイション」であり「インターナショナル」であること、我が国も国連に対して一時、休会させてほしいといった時点で、国連は困ることになるのだから、そのような脅かしも必要ではないかと述べられ、胸のつかえがとれたような感があった。

最後に大矢氏より憲法改正問題について提起があった。
谷川議員は、主権があってはじめて当たり前の国になること、そのためには軍隊をもつということを記すべきであること、参議院の憲法調査会では5月より安全保障について議論することが各党の合意で決定したことを報告された。中野氏は、今後は改正論議は国民憲法的にやるべきであり、日本会議からも草案を出してもいいのでないか。自分は9条には集団的自衛権の行使も可能であると解釈しているが、これでは憲法改正のエネルギーとはならないから、神学論争を排して明確な条文改正こそやっていかねがならない、と述べられた。続いて西村議員は、主権と集団的自衛権の行使については、谷川、中野議員と同意見であるとし、更にシビリアンコントロールの意とするところは、国民の武装する権利を認めており、その武装権を行使する代表して国民の軍隊が存在し、その指揮権を発動する内閣総理大臣が存在すること、集団的自衛権の定義を明確にし、そのことが家族を守ること、同盟国を守ることにつながっていくことを明らかにすること、そのために党派、会派を越えて右派統一戦線を構築していかねばならない、と述べられた。

以上、シンポジウムの内容は、国連中心主義の虚構性、安全保障を巡って憲法9条を改正し、国軍を保持するという点では、大いに意見の一致をみ、また会場からの拍手もあり、盛りあがった雰囲気となった。

佐藤 守氏、西村議員がいみじくもこのような憲法シンポジウムを何回も繰り返してならない、せめて6回には憲法改正の記念シンポジウムを開催してほしいとの力強い発言を肝に銘じた次第である。

大阪では憲法シンポジウムを開催して5回を数えるが、またまだ参加者250名は欲を言えば少ないことも事実である。今後、呼びかけの方法もアイディアを出して次回は倍化を誓っている。なんとしても大阪から改憲の声を強力的に挙げていきたい。
また、マスコミでは朝日、毎日、大阪日日、NHK、朝日放送と取材を受け、5月3日の我々の動きは注目されていることを改めて認識させられた。今回は、運営面でも若いメンバーを中心に20名の方々に献身的にお手伝いを頂いたが、心よりお礼申し上げます。